どもども!ブロガーのカンノ(@kanno414)です。

失敗が怖い!負けるのがイヤだ!できればそういうことと無縁な人生がいい!
と思っていたのですが、どうにもそういうわけにはいかないので「負けを生かす技術」という本を読んでみました。
読み終わった感想としては、、、
○ 失敗が怖くて踏み出せない
○ なんだか最近前に進めていない
○ 現状に不満がある
という人におすすめできる内容だと思いました。
「失敗」や「負け」にはネガティブなイメージがあると思いますが、捉え方次第でそれは原動力に変わるんですよね。
興味のある人はよければ手に取ってみてください。
「負けを生かす技術」とは?
小さな負けにこだわることが決定的な人生の敗北を招く。失敗をプロセスに組み込め。
世界陸上で2度のメダルに輝き、オリンピック3大会に出場、現在はスポーツ、ビジネス、教育、社会問題についてテレビやネットで鋭い言説が注目される著者が導く心と体の操縦法。
著者は陸上400mハードルの世界大会で2度のメダルを獲得したり、オリンピックに3度も出場してる元アスリートの為末大さん(@daijapan)。
これだけ聞くと輝かしい成績ですが、為末さん自身は多くの失敗や諦めを経てこのポジションにつけたんだそう。
そんな勝負の世界を生きてきたトップアスリートが「負けの生かし方」について語ったのが本書になります!
ぼくは敗北や失敗と聞くと、どうしてもネガティブなイメージを持ってしまいます。
、、、だって負けたくないじゃないですか!笑
なんなら失敗だってしたくないですよ!できれば万事うまくいく人生がいいです。
でも、そんな人生ありはしないんですよね。
本書を読み進めていくと「失敗や負けの生かし方」が為末さん実体験から語られるので、頭にスッと入ってきましたよ。
個人的におもしろいと思ったポイントを紹介

ここからは本書を読んで「これは!」と思ったポイントを紹介するよ!
プレッシャーの正体
実はプレッシャーというのは、自分の中に他者性を育てていくことである。 外からどう見えているのか、ということこそが、プレッシャーの正体なのだ。 だから、これを無視できるかどうか、こそが問われる。
誰しも生活の中に「プレッシャーを感じる場面」があると思います。
それは仕事、学校、趣味、家庭など様々でしょう。
ぼくも大勢の前で発表するときや、新しいことを始めるときはやはりプレッシャーを感じちゃいます。
でも、このプレッシャーを気にしすぎると納得のいくパフォーマンスができなかったりするんですよね。
そして本書ではこのプレッシャーの正体は「自分の中にある他者性」だと言ってました。
どういうことか?
例えばぼくが学生の頃、陸上の大会に出ることがあったのですが、そのときにリレーのアンカー(最終走者)を任されてました。
アンカーは順位を決める大切な役割なので気を抜くことはできずプレッシャーがかかります。
さて、この時に感じていたプレッシャーというのが「他者性」なんですよね。
○ 自分が順位を落としたらみんなに迷惑がかかる
○ バトンをミスしたらそれどころじゃない
○ 自分がチームの期待を背負っている
こんな風に他者目線で自分を見てしまうことでプレッシャーがかかり、本来の力を出せなくなってしまうんですよね。
あなたもプレッシャーによって自分のベストが出せなくなった経験はありませんか?

「他者性」というプレッシャーを取り除くことが自分本来の力を出すカギになるんだよね!
憧れと現実はだいたいズレる
結論から言うと、憧れている仕事と、現実的に得意な仕事とは、だいたいずれるということである。
アスリートを引退したあと、為末さんは自分の会社を立ち上げたそうですが、そこでふと気づくことがあったそうです。
それが「憧れてる仕事」と「現実的に得意な仕事」にはズレがあるということ。
為末さんは会社のリーダーとして人を口説いて情熱で引っ張っていく姿に憧れたそうですが、実際は物事を深く考える方が向いていたのだとか。
それがわかってからは無理に会社を大きくせず、自分が得意を伸ばしてくスタイルに決めたそうです。
そうは言っても自分の得意なことはどうやって見つければいいの?
という疑問に為末さんはこう答えていました。
何に喜びを覚えるのか、どういうときに燃えたか、うまくできたか。それを考えていくと、なるべきところに向かっていく気がする。
憧れではなく、事実としてどうだったのか?そのときに自分はどう思ったのか?
それを考え、軌道修正していくのが自分の得意を見つけることなのかもしれませんね。
負けを恐れ、失敗から逃れようとするデメリット
負けを恐れ、失敗から逃れよう逃れようと強く意識し過ぎると、実は問題が生まれてくる。無難なほうに行こうとするばかりではない。何かを選ぶときに悩んで時間がかかってしまうのである。結果として、時間のロスが生まれてしまうのだ。
負けたくない。失敗したくない。
という気持ちは誰もが持ってると思いますが、この気持ちが強すぎると思いもよらぬデメリットがあるそうです。
というのも、負けや失敗を避けようとすればするほど「失敗のなさそうな無難な道」を選んだり、負けを恐れて行動できなくなったりしてしまいます。
これは臆病なぼくなのでよくわかるのですが、失敗や負けを避けるほど「こんなはずじゃなかった!」と後で自分の首を絞めることになるんですよね。。。
逆に僕は、そんなふうに狙い撃ちをしてしまうと、行動ができなくなるような気がする。 と言うより、本当にいい計画を慎重に練ろうとし過ぎて、それを考えるだけで人生が終わってしまうような気がする。
あ~耳が痛い!笑
そうなんですよね。
うじうじ考えているだけではなにも動けず、なにも成し得ないまま人生が終わってしまいます。
もちろん考えることも大切だと思いますが、それより「失敗してもいいから動くこと」が先決なんですよね。

どうせ失敗するなら早い方がいいんだよね!
人生にピンチや危機を作り出す
ピンチや危機をいかに上手に人生にちりばめるか。人は守りに入りたがる。だからこそ僕は、守りに入らない状態を作ることこそが、自分の成長には正しいことであり、成長の度合いを大きくすることだと考えていた。
人はラクを求める生きものだと言われてますよね。
だからこそ車やスマートフォンなどの革命的な発明があったと言えます。
ですが、個人の人生レベルで見てみると「ラクをすること」や「守りに入ること」は自分の成長を阻害する要因になりえるそう。
為末さんは自信のアスリート時代を振り返って「ピンチに直面するほど有効なトレーニングはない」と言っていました。
これはテスト前の心境と似ているような気がします。
ぼくは学生の頃授業の予習・復習やテスト勉強をあまりしない生徒だったのですが(笑)
だからこそ絶対に落としてはいけないテスト直前(というか前日)は集中力が飛躍的に上がったのを覚えています。
これは「テスト直前なのに勉強してない」というピンチが「圧倒的な集中力」という自分の姿を引き出したと言えますよね。
例えが情けなくて申し訳ないのですが、このようなピンチがあるからこそ人は今までの実力以上の力を発揮できるのではないでしょうか。
そもそも修羅場にならないと、本当の自分の姿というのは、見えてこない。
現状からもう一段階成長したいなら自分をピンチに追い込んでみましょう。
あなたはどうですか?
今の生活にピンチや修羅場はやってくるでしょうか?
他にもいいと思ったポイントをまとめて紹介

本書を読んで他にもいいと思ったポイントをまとめて紹介するよ!
○ 失敗や挫折をリセットすることも大事だけれど、成功もちゃんとリセットしていかないといけない。
○ いつか幸せになろうと思うことほど、今の幸せから遠ざかることはない。
○ 本当の失敗や敗北とは、転倒したという結果ではない。転倒したまま起き上がらないこと。
○ 本当に強い人というのは、「世の中はこういうものさしで動いているけれど、自分の勝負はここだ」と自分で決められる人だ。それを決断できるのが強さだと思うのだ。 自分自身がゴールだといえる基準点があり、そこに向かっていけるのが、強さである。
○ 手段は違っても、実は同じことができる。必要なことは「それを通じて何をしたいのか」なのだ。職業は、それ自体、目的ではない。ツールなのだから。
ビビっとくるフレーズがあれば本書を手に取ってみ見てください。
まとめ : 為末大さんの「負けを生かす技術」を読んでみた感想

負けは、失敗は、ピンチは悪いことじゃない!
これまで負けや失敗にあまりいいイメージを持ってなかったのですが、本書を読むとその考えはすっかり変わってしまいました。
負けも、失敗も、ピンチも!
そのどれもが人生を豊かに生きるには必要なことなんですよね。
今までぼくはリスクを避けようと考えて生きてきましたが、バラバラとそのマインドが崩れ落ちていくのを感じてます。
とはいえ動き出すときはどうしても怖くなるもの。
そんなときは本書を読み返して、トップアスリートの考えを自分にしみ込ませていこうと思います。
動き出したいけど動けない!
そんなあなたはよければ「負けを生かす技術」を読んでみてください。
為末さんの本はいくつか出てますが、ぼくがバイブルにしてるのはこちらの「諦める力」
正しい努力の方法を知りたいなら読んで損はない名著です!
以上、【書評】為末大さんの「負けを生かす技術」を読んでみた感想!失敗の捉え方が自分を変える でした。
では~!
ちなみに最近の読書はすべてkindleで読んでいます。
毎日なにかしらのセールを開催してるのでお得に読書したい方はぜひ。
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